健康住宅(福岡県福岡市)は5月24日、リノベーションモデルハウスをオープンする。既存住宅購入や実家に住み続けたいという生活者ニーズを受け、築38年の住宅をフルリノベーションしてモデルハウスを開設した。
空き部屋となった空間を減築。1台分だった駐車場を3台分に増やした。また水まわりを刷新し、間取りも現在のライフスタイルに合わせ変更。生活動線を考慮して壁やドアを削減した。
さらに、アルミサッシに単板ガラスだった開口部からの熱損失を減らすために内窓を設置した。気密性もC値0.73㎠/㎡まで向上した。内窓は障子を連想させるデザインで、リノベーション前の雰囲気を残した。

リノベーション前の室内

リノベーション後の室内。今の暮らしに合うよう設備や間取りを刷新した
築27年の住宅を「経年モデルハウス」
5月31日には、同社が初めて手がけた住宅を「経年モデルハウス」としてオープンする。当初から採用していた外断熱工法による断熱性能の高さと、施工技術、メンテナンスの重要性を訴求していく。
当時、九州初の外断熱工法による高断熱住宅として注目を集めたこの住宅は、UA値が0.82W/㎡KでC値は0.2㎠/㎡(実測値)。現在の一般的な住宅と遜色のない水準を実現している。快適な室温に加えて高い気密性が壁体内結露を防ぎ、良好な状態を保っている。
また同社では引き渡しから1年以降も、1年ごとの点検と5年ごとの点検を、住宅が存在する限り実施している。定期的かつ永続的なメンテナンスが、良好な状態を維持できた最大の理由として、同モデルハウスを通じて発信していく。
同社は「新築とリフォーム・リノベーションは本質は同じ。『快適で健康に暮らせる家』『安心して長く暮らせる家』を届けたい」としている。

築27年の経年モデルハウス
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