TOTO(福岡県北九州市)が4月28日に発表した2025年3月期決算は、売上高が前期比3.2%増の7244億円、純利益が同67.3%減の121億円だった。中国において、中級市場が拡大する市場の変化への対応が遅れ、業績が悪化。中国事業で341億円の減損損失を計上した。
セグメント別では、基幹事業となる日本住設事業の売上高は住宅・パブリック向けともにリモデルが伸長し、前期比1.7%増の4813億となった。一方、営業利益は同1.8%減の219億円。価格改定やコスト削減による一定の効果はあったものの、外部調達コストや人財投資が増えたことが影響した。
リモデル需要の売上高は前期比4%増の3439 億円。新築需要は売上高 同4%減の1375 億円だった。
商品別の売上高では、衛生陶器、温水洗浄便座(ウォシュレット)、水栓機器、浴室が前期比プラス、キッチン・洗面はマイナスとなった。
26年3月期は増収増益の見通しで。売上高は前期比4.0%増の7535億円を見込む。また営業利益は同8.3%増の525億円、経常利益は同3.4%増の521億円、純利益は同154.7%増の310億円とした。
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