国土交通省は4月30日から、2025年度の「空き家対策モデル事業」の募集を開始した。民間事業者などによる空き家の活用に係るモデル的事業を支援する。応募締め切りは5月30日まで。
募集テーマは、①官民連携による独創的な空き家に関する相談対応の充実、②空き家に関連する新たなビジネスモデルの構築、③新たなライフスタイルや居住ニーズに対応した空き家の活用―の3種類。
募集事業は、ソフト事業、ハード事業、または両方を行う事業。ソフト事業では、事業スキーム構築、普及啓発、体制整備、調査検討など空き家対策に関するソフト的な取組を行う事業、ハード事業では、空き家の改修・除却工事に関する技術や工法、施工プロセスなどで先進性や創意工夫などのモデル性を有する事業を対象とする。
補助対象ごとの補助率・上限額は以下の通り。
(ア)調査検討、計画策定、普及・広報などに要する費用は定額。
(イ)設計費などを含む空き家の改修工事に要する費用の1/3。上限額は木造建築物22万円/㎡、非木造建築物33万2000円/㎡。
(ウ) 空き家の除却工事に要する費用が2/5。上限額は木造建築物が3万3000円/㎡、非木造建築物が4万7000円/㎡。
(エ) 除却後の土地整備に要する費用の1/3。
評価基準として、▽モデル事業の趣旨・目的に公益性が認められるか▽事業計画、役割分担、スケジュール、資金計画が具体的かつ現実的なものであるか▽事業のノウハウ・成果を公表・展開することで他地域における課題の解決に繋がるか▽事業内容に創意工夫があるか―などを重視する。
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