エヌ・シー・エヌ(東京都千代田区)は、SE構法の新たな構造評定を取得し「SE構法 Ver.3」として、6月1日から登録施工店に提供していく。対応可能な階高やスパン、面積を拡大。150㎜幅を超える大断面部材も導入し、非住宅への対応を強化する。また高耐力壁「G-BOARD」も開発し、大空間や自由度の高い設計のニーズに応えていく。

対応可能な階高や面積を拡大し、大規模な非住宅木造への対応力を向上
Ver.3では、対応可能な階高の上限が4.5mから6mに拡大し、延べ床面積3000㎡から無制限となった。最大12mだった最大スパンも制限なしで飛ばすことができる。あわせて、燃えしろ設計であらわし仕上げとする際に有効な180㎜幅の集成材も標準化。150㎜幅以上に対応する高耐力柱脚金物も開発した。

高耐力壁「G-BOARD」
G-BOARDはSE構法専用の構造用パーティクルボード(製造=東京ボード工業)で、原料に木質廃材を使っておりSDGsにも配慮している。径を太くし特殊なスクリュー形状の加工を施したG-BOARD専用のTN釘も開発し、壁倍率11.7倍相当の耐力を実現する。SE金物も製法を見直し、スリム化・軽量化を実現した。
■関連記事
エヌ・シー・エヌ、重量木骨の家プレミアムパートナー総会を開催
エヌ・シー・エヌ、タツミと提携しサプライチェーン強化
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。