矢野経済研究所(東京都中野区)は4月17日、建築分野の建設テック市場調査の結果を公表した。2023年度の市場規模は、前年度比11.7%増の1845億4000万円と推計。30年度には23年度比64.9%増の3042億7000万円まで拡大すると予測した。
同調査では土木分野を除き、営業から施工、建物引き渡しまでのソフトウェア、ソリューションを対象とした。建築分野の建設テック市場は、15年前後から図面管理アプリを中心に、スタートアップ企業などが参入して形成されていったもののまだ10年程度で創世記から成長初期の段階にあると見られる。
将来的には、堅調な建設需要が見込まれる一方、業界が抱える、人手不足の本格化や他業界と比較して低い労働生産性などの構造的課題がDXの必然性を高めている。DXの余地も大変大きく、23年度から30年度までの年平均成長率(CAGR)7.4%を見込んだ。
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