グローバルベイス(東京都渋谷区)は3月10日、リノベーションマンション「プラスマイリノ」の新たな物件が完成したと発表した。同社のInstagramアカウントを運用するSNS企画室と、オーダーリノベーションサービス「マイリノ」設計チームの共同開発。
SNS分析ツールで、不動産やリノベーション、インテリアを発信するアカウントを分析した結果、内装に「木」のテイストを用いたものが多かったことから、「木のぬくもりを感じる家」をコンセプトに、東京都中央区の築35年の中古マンションをフルリノベーションした。専有面積は103.28㎡。
同物件では、床や天井、造作家具などに木をふんだんに使用。玄関の正面には、なぐり加工の木板が壁天井に貼られ、光によって凹凸の陰影が浮き上がる迫力ある空間とした。木の素材をバランスよく配置し、調和した内装に仕上げた。
木のぬくもりを間接照明がさらに際立たせる設計で、調光によって空間を演出することもできる。リビングには、窓からの光が放射線状に美しく射すよう、バーティカルブラインドを採用。リビングドアのアンバーガラスを通して、玄関にも光が入るという。
また、木材と相性の良い素材を各所に選定。造作キッチンに石材タイルを使い、腰板のなぐり加工の木材と合わせてキッチンカウンターをダイニングバーとして活用できるようにしたほか、寝室の小上がりスペースには畳を敷き、仕事や読書などに使えるようにした。
同社のInstagramでは、設計施工してきたリノベーション事例を発信。フォロワー数や投稿数を収集する分析ツールを用い、不動産・リノベーションにおけるさまざまなアカウントの分析を強化している。「木」のテイストを用いたアカウントはエンゲージメントが高く、安定的にフォロワー数を伸ばす傾向があることから、同物件を開発したという。多くの人にInstagramをフォローしてもらい、魅力的なリノベーションを知ってほしいとしている。

左:玄関、右:なぐり加工の壁
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