国産材CLTを福祉施設専用にパターンモデル化

コスト（京都市）はこのほど、国産材を用いたCLTパネルを福祉施設専用にパターン化した新商品「木のIZANAI工法」をリリースした。

同商品では、障がい者・高齢者福祉施設のユニット設計に準拠する、木造CLT工法地上2階建のパターンモデル2種類を用意。「TYPE1」は障がい者向けのグループホーム（1ユニット6人計12人）で延床面積341m2、「TYPE2」は高齢者向けグループホーム（1ユニット9人計18人）で延床面積476m2。遮熱・遮音・耐火・耐震に優れ、工期・費用面でも合理的な木造建築工法となっている。

福祉施設の管理維持から運営までコンサルティングを行う同社のノウハウを生かし、事業計画から建物施工、施設運営、事業継続に至るまでワンストップでサポートすることで安定したサービスを提供する。

すでに2つの社会福祉法人が各タイプのグループホームを建築しており、シックな外観と居室内などに木の香りが漂うぬくもりのある建物は、利用者にとって「単なる施設空間」ではなく「心安らぎくつろげる住まい」となっているという。

また、同社は京都市伏見区に体験型ショールーム「SUMIZOME DE MARU」をオープン。実際のCLT材や立体模型、動画を通して、性能や在来工法との違い、構造・設計・デザインへのこだわりを体感できる。

木造CLT工法地上2階建のパターンモデルの外観イメージ