三菱地所(東京都千代田区)は、総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」と、パナソニック エレクトリックワークス社(東京都港区)のIoTスイッチ「アドバンスシリーズ リンクプラス」との連携をこのほど開始した。今回の連携は、ECHONET Lite規格を介して行うもの。これにより、「HOMETACT」アプリから「リンクプラス」の照明制御が可能となり、エアコンや給湯器などの住宅設備と合わせた一括操作が実現した。
ECHONET Liteは、スマートホーム機器をメーカー問わず相互に接続・制御できる日本発の国際標準通信プロトコルで、家庭内のIoT機器連携を支える基盤技術。異なるメーカーの機器でも統一的な操作が可能となり、スマートホームの利便性が大きく向上する。
この連携で、「HOMETACT」の導入企業は主にパナソニック製の照明器具などにおいて、機器選定の自由度が広がる見込みだ。また、「HOMETACT」アプリを通じ、照明・エアコン・給湯器など複数のデバイスの一括制御ができる。さらに「リンクプラス」のシーン操作機能と組み合わせることで、リラックスタイムや就寝前などライフスタイルに応じた空間演出も可能となった。
近年、住宅分野では快適性や省エネルギー、セキュリティへの関心の高まりを背景に、スマートホームの導入ニーズが拡大。こうした中、「HOMETACT」は全国で採用数を拡大させていたが、特に既存の2線式配線でも取り付け可能な施工性の高さ、対応照明器具の豊富さから「リンクプラス」との連携を望む声が寄せられていた。
今後、両社はスマートホームおよびIoTスイッチの普及促進に向け、共同で市場を開拓する方針だ。

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