パナソニック エレクトリックワークス社(大阪府門真市)はこのほど、電気設備の観点から、住まいづくりの新たなスタンダードを提案する活動「でんきの設備でeくらし」を開始した。令和の時代に即した電気設備プランを普及させ、建てた後で後悔しない住まいづくりをサポートする。

配線計画では、コンセントを各居室の四隅に配置する「四隅配置」を基本原則として推奨。また、家電などが使いやすい高さ・位置にコンセントを補う「くらしに合わせたアドオン」も重要だとして、リビングダイニングには家族が過ごす場所に合わせて31口以上、キッチンには調理家電の数に合わせて20口以上の配置を推奨している。家具などで隠れてしまうコンセントを減らし、延長コードを使用することなく、コンセント不足やタコ足配線の解消を図る。
近年、住まい方の変化や家庭で使用する電気機器の増加などで、コンセントが不足するケースが増えているという。ルームクリップ(東京都渋谷区)と実施した調査では、約75%が家庭内のコンセントの位置や数に不満を持っていたことから、同社は通信環境の整備と防災・防犯機能の充実のためにも、新築時からの電気設備計画が重要だとしている。
同社は、快適な住まいづくりをサポートするため、昭和30年代には「適正配線運動」、40年代には「電気の1・2・3運動」で「1部屋2あかり3コンセント」を提案するなど、時代に即した電気設備提案に注力してきた。今回、約30年ぶりに住まいづくりの電気設備プランを提案するとともに、提案内容をまとめた「電気設備の教科書」を配布。ウェブページも開設し、住宅会社や施主に情報を提供する。
同社は、電気工事業者とともに今回の活動を推進し、2030年までに新たなスタンダードの普及・定着を目指す。今後は、照明器具や空調設備なども含め、提案の幅を広げていく予定。
■関連記事
「AiSEG3」をバージョンアップ、専用アプリの操作性も向上
三菱地所「ホームタクト」がパナソニックIoTスイッチと連携
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。






























