LIXIL(東京都品川区)は、地場工務店が手がけた断熱リノベーションの実例集「断熱リノベの匠」の第8弾として、MIURAHOME(運営:ミウラ、長崎県諫早市、三浦浩昭社長)の事例を公開した。
同社は1972年に内装業からスタート。
取締役部長の三浦恭輔さんは、東京の建築設計事務所で経験を積んだのち2年前に故郷に戻り、社長である父を支えながら100年経っても価値が落ちない家を目指して「高性能×デザイン」による高付加価値型のリノベ提案に挑戦している。現在同社を訪れる相談客の3分の1が中古住宅リノベを検討しているという。
今回の事例では、創業者である祖母が所有する築50年の家を体感型のモデルハウスへとフルリノベした。
外張り断熱でUA値0.39の断熱性能を確保。耐震性能は耐震等級3相当としながら、間仕切りの少ない開放的なリビング・ダイニングとし、現代の暮らしに合う家事ラク動線を採用。壁には漆喰を塗り、水回り設備は洗練されたものを選んだ。
リビングとダイニングを間仕切る4本の柱のうち2本には古材を利用している。

After
■DATA
延床面積:38.6坪、構造:木造2階建て、築年数:50年、エリア:長崎県雲仙市(6地域)
改修後UA値:0.39W/m²・K、改修後C値:1.1㎠/㎡


Before
左:2階の二間続きの和室は、現在主寝室に
右:居間から離れた場所にあった以前のダイニングキッチン

Before
左:躯体・基礎ともに十分な耐震改修を行い、築50年の住宅を耐震等級3相当にした
右:外張断熱を採用

After
左:寝室。アクセントウォールなどを取り入れた上質なしつらい
右:デザインや素材にこだわったエントランス
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