共同住宅とは賃貸マンション・アパートと持家マンションのこと。日本の共同住宅の総戸数は約2960万戸(2023年時点)。住宅総数6502万戸の約45.5%が共同住宅だ。
人が居住している共同住宅は約2457万戸。うち木造は約300万戸しかなく、約2157万戸は非木造。また共同住宅の空き家は約503万戸、空き家率は約17%に上る。
これらの数字から共同住宅改修の潜在需要が膨大であることがわかる。大相続時代に入る今後は30、40年前に購入されたマンションの相続が増加する。これに伴いマンションの実家リノベ需要、売却・賃貸化に伴う改修需要も増えていく。
工務店にとっての市場
工務店が事業化しやすいのはマンションリノベ(大規模改修)で、需要は大きく2種類ある。
1つはマンションを所有する40代以上の「終の住処」需要。もう1つが若年層の一次取得需要だ。こちらは中古仲介+リノベ/買取再販が基本になるため、不動産スキル・免許が必要になる。
マンションの修繕・模様替え、設備取り替え市場も大きいが、マンション対応ノウハウの習熟とスピードが求められるうえ競合も多い。賃貸アパートの空室対策/売却対策のための改修市場もあるが、賃貸オーナーは利回り・利益が最優先のため価格的に厳しい仕事になる。工務店はまずリノベからだ。
ただし・・・
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