不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)はこのほど、注文住宅の検討者、および建築経験者に対して行った「注文住宅を建てるまで」実態調査の結果を公表した。検討者、経験者のいずれも、建築時に重視する(した)点では「耐震性に優れていること」(検討者55.0%・経験者48.9%)がトップとなった。また「断熱性・気密性に優れていること」も検討者・経験者のいずれも2位となり、住宅性能への関心の高さがうかがえる。
注文住宅を選んだ理由では、「設備や間取りを好きなように選べるから」が、検討者・経験者ともに5割を超えた。そのほか「家族のライフスタイルに合わせたプランができるから」(検討者52.2%・経験者42.5%)や「外観や内観のデザインを好きなように選べるから」(検討者46.8%・経験者40.0%)も高い割合となった。
間取りに取り入れたい(取り入れた)要素は、検討者・経験者ともに、「ウォークインクローゼット」が最も多く、50%弱を占めた。
注文住宅以外には「新築建売の一戸建て」を検討した人が、検討者、経験者ともに約6割に達した。また、「注文住宅以外のタイプは検討していない」も検討者は約2割、経験者が約3割で、注文住宅にこだわる割合が一定数いることがわかる。
工務店・ハウスメーカーの探し方では、検討者は「不動産ポータルサイト・アプリ」(51.1%)が最多だったのに対し、経験者は「住宅展示場を訪問」(42.7%)がトップとなった。不動産ポータルサイト・アプリで探した回答者の44.4%は「さまざまな建築事例を見ることができて参考になった」と答えている。
土地探しにおいて、不動産ポータルサイトを利用した割合は、検討者で65.9%、経験者で44.8%。
同調査は、今後3年以内に注文住宅の購入を検討、および過去3年以内に注文住宅を購入した23~78歳の男女865人を対象に実施。調査期間は3月25日~4月4日。
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