一般社団法人ミライの住宅(代表理事=森亨介さん、林泰寿さん)は「住宅空調設計講座」を全国各地で開催している。居住空間の高断熱・高気密化が進む中で、快適性の決め手となる空調換気設備の設計方法を、地域工務店が集まって学ぶ講座で、このほど長野県での開催が実現。県内の工務店・設計事務所のみならず、近郊からの参加者や、リピート受講のため他県からも参加者が集まった。
同講座は、地域の事業者10社が受講者として集まることが条件。地方のつくり手を応援したいと、これまで秋田から熊本まで全国15カ所で開催している。“長野県版”の講座は「以前埼玉で森さんのセミナーを受講して感銘を受けた」というアトリエ・カムイ(軽井沢町)の井野勇志さんが発起人だ。井野さんが、地元で断熱・省エネに積極的に取り組む工務店仲間に声をかけて実現に至ったという。
講座は4月から9月まで、10回に渡り開催される。5月28日に開催された第4回は、受講者の1社・ima建築設計室(長野市)が運営する食堂兼貸し会議スペースが会場に。3回目までに学んだ空調計画の基礎を踏まえ、湿り空気線図を用いた例題計算演習に取り組んだ。
計算演習では、ある条件下の温度・湿度の室内に対して、さまざまな設備機器の使用や生活行為(洗濯物の室内干し、やかんの湯気など)による加除湿・加冷温が生じたとき、一定時間後に室内の温度・湿度がそれぞれどれだけ変化するかを、定量的に計算する方法を学んだ。

講師の森亨介さんと林泰寿さんの2人体制の指導で計算の演習に取り組む
また、会場の壁かけエアコンを使った実測の演習も行った。エアコンの吸込口に温湿度計、吹き出し口に温湿度を測れる風速計、分電盤からエアコンの消費電力を読み取る電流測定計の3つの計測器を用いてエアコンの稼働状況を実測。この実測結果を湿り空気線図に・・・
この記事は新建ハウジング6月10日号6面(2025年6月10日発行)に掲載しています。
※既に有料会員の方はログインして続きを読む
有料会員になると、全ての記事が読み放題
| 有料会員
定期購読&会員サービス全てが利用可能! |
試読会員
「フルスペック」の有料会員を1ヶ月無料でお試し! |
| デジタル会員・・・一部記事が閲覧可能! 会員登録する | |
有料会員でできること✓
| ✓ | バックナンバー3年分が読み放題 |
| ✓ | DIGITALオリジナル記事が読み放題 |
| ✓ | クローズドのセミナー・スクールに参加できる |
有料会員向けおすすめ記事
| ZEHの定義を断熱等級6+自家消費に変更 新たな要件に蓄電池 | 【注目支援制度】工務店が気を付けたいポイントを改めて考える |
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。



























