厚生労働省が6月5日公表した2025年4月分の「毎月勤労統計調査」(速報)結果によると、建設業(事業所規模5人以上)の月間現金給与総額は39万2296円で、前年と比べて2.0%増加。このうち決まって支給される所定内給与は34万5255円(同2.2%増)、残業手当や休日出勤手当などの所定外給与は2万5043円(同9.9%増)、特別に支払われた給与は2万1998円(同8.6%減)となった。このうち現金給与総額と所定内給与は、前月比でも増加している。
全産業平均は現金給与総額が30万2453円(同2.3%増)となり、40カ月連続の増加。一方で、実質賃金指数(※名目賃金指数を消費者物価指数で除して算出)は同1.8%減の83.7となり、低迷が続いている。

事業所規模別 実質賃金の動き(全産業)
建設業のうちパートを除く一般労働者の給与総額の平均は40万6507円(同1.3%増)。内訳は、所定内給与が35万7256円(同1.6%増)、所定外給与が2万6246円(同8.9%増)、特別に支払われた給与が2万3005円(同9.0%減)だった。
建設業の労働者数2.8%増加
建設業の総実労働時間は前年比1.0%減の165.4時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は0.9%減の12.3時間、出勤日数は横ばいの20.5日。パートを除く一般労働者の総労働時間は1.5%減の169.7時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は2.2%減の12.9時間、出勤日数は0.1日減の20.8日となった。
建設業の労働者数は258万4000人で前年比2.8%の増加。パート比率は5.07%で0.84ポイント減少した。入職率は3.72%(同0.58ポイント減)、離職率は2.10%(同0.57ポイント減)だった。
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