BIMの普及・活用支援を行うフローワークス(愛知県名古屋市)は、建築物の設計段階から運用解体までの環境負荷を数値化するLCA(ライフサイクルアセスメント)算定機能は開発した。7月1日から、同社のBIM導入支援サービスにおける現行のBIM標準テンプレートのオプションとして提供していく。
同機能は、中規模以上の非住宅建築物を手掛ける設計事務所や建設会社の利用を想定。国土交通省が実施する建築DX・GX推進事業においても補助対象となる。
住宅・建築SDGs推進センター(IBECs)の建築物ホールライフカーボン算定ツール(J-CAT)との連携も可能。Vectorworks BIMで作成したワークシートをワンクリックでJ-CATに転送し、LCAを自動算定できる。
さらに19年版の省エネ基準に準拠した省エネ機能を標準で搭載する。BEIやCASBEEにも対応し、一次エネルギー消費量やCO2排出量の効率的に算定。設計の早い段階でライフサイクル全体の環境負荷を総合評価でき、公共事業などでも幅広く活用できるとしている。
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