タカラスタンダード(大阪市)が5月7日に発表した2025年3月期連結決算は、売上高が2433億円(前期比3.7%増)で過去最高となった。新築住宅向けの販売が戸建て・集合ともに好調に推移した。
利益面でも、合理化・コストダウンの推進や価格改定効果で、営業利益、経常利益ともに25%超の大幅な増益となった。営業利益は156億円(同25.8%増)、経常利益は160億円(同25.1%増)、純利益は110億円(同16.7%増)。
セグメント別でみると、住宅設備関連事業の売上高は2431億円(前期比3.7%増)、営業利益は154億円(同26.6%増)。
新築市場は、戸建て・集合ともに好調に推移し、売上高は1594億円(前期比8.6%増)。一方、リフォーム市場は、売上高が727億円(同5.3%減)と、前期の価格改定に伴う駆け込み需要の反動が影響した。
製品部門別の売上高は、各部門とも前期を上回り、キッチン1490億円(前期比5.2%増)、浴室557億円(同1.3%増)、洗面化粧台286億円(同4.8%増)となった。特に新築集合市場のキッチン・洗面化粧台は販売が好調で増収に寄与した。
2026年3月期は、リフォーム市場への拡販と、生産の合理化や在庫圧縮などによる経費削減効果を見込み、売上高・各利益とも過去最高を予想。売上高は2470億円(同1.5%増) 、営業利益は172億円(同10.0%増)とした。
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