環境省は5月1日から、「窓・壁などと一体となった太陽光発電の導入加速化支援事業」の募集を開始した。再エネ導入ポテンシャルを高める建材一体型太陽光発電設備の導入を促進するため実施するもの。募集期間は5月29日まで。
対象は民間企業、学校法人、医療法人、公益・一般社団、財団法人など。交付額は、窓と一体となった設備が5分の3(上限:各年度5000万円)、壁と一体となった設備が2分の1(上限額:同3000万円)。
要件は、①建築物の窓・壁などを活用した太陽光発電設備の導入を行う事業であること、②風圧力、自重、積雪、地震その他の振動および衝撃に耐えられる構造であること、③発電容量の合計が3kW以上であること、④発電した電気の供給先が同一敷地内の施設であること、⑤停電時に電力供給可能なシステム構成であること―など。
補助対象は、▽窓ガラスや壁材などと一体となった太陽電池モジュール▽基礎(太陽電池モジュールを建物に固定するための器具、材料など)▽接続箱、パワーコンディショナ、配線などの設備、補助対象設備の設置に係る工事費。ただし、既存設備の撤去費用、オプション品の工事費・購入費、気象計(日射量計・温度計など)とその設置費用、各種申請に必要な費用などは対象外となる。
同省では対象商品の一例として、AGC、カネカの建材一体型太陽光発電設備を挙げている。

過去に採用されたAGCの製品

過去に採用されたカネカの製品
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