LIXIL(東京都品川区)が設計者向けに無償で提供している省エネ住宅設計支援システム「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」が、このほど20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会(HEAT20)の住宅システム認証において、住宅シナリオの評価ツールとして使用できるようになった。民間事業者が提供するツールとしては初めて。

LIXIL省エネ住宅シミュレーションで出力可能な地域補正UA値の計算結果
HEAT20の住宅システム認証は、事業者が申請する仕様が、HEAT20の住宅シナリオを満たすことを認証する制度。認証された内容に適合する住宅全てを、HEAT20認証住宅と称することができる。評価は外皮性能水準地域補正プログラムを用いてUA値を地域ごとに補正するルート1、熱負荷計算ソフトを利用するルート2の2つがあり、ルート1でLIXIL省エネ住宅シミュレーションの利用が可能になった。
また、HEAT20が提供する外皮性能水準地域補正ツールが4月に更新されたことを受け、LIXIL省エネ住宅シミュレーションも産出方法を変更。地域補正UA値計算結果の出力も可能になった。
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