国土交通省が4月30日に公表した3月の新設住宅着工戸数は8万9432戸(前年同月比39.1%増)で、2カ月連続で増加した。4月1日の建築基準法・建築物省エネ法改正を前に駆け込み着工が多発したと見られ、3月の着工数としては過去10年で最多となった。季節調整済み年率換算値は108.0万戸(前月比34.1%増)。
利用関係別では、持家は3カ月ぶりに増加し、2万2867戸(前年同月比37.4%増)となった。2万戸台は2023年8月ぶり。駆け込みの一方で生活者のマインドは依然低く、受注は低い水準にとどまっているとの声もある。
貸家は2カ月連続増の4万2525戸(同50.6%増)。分譲住宅は2万3571戸(同22.8%増)で、2カ月連続で増加した。マンション(同20.4%増)は3カ月連続で増加し、低調が続いていた一戸建て(同23.3%増)も法改正の影響で29カ月ぶりに増加した。
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