東京都は4月21日から、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)整備事業」の事業者の募集を開始する。国のサ高住整備事業を行うことを要件として、都が費用を上乗せする。
対象は高齢者単身・夫婦世帯など居住できる賃貸住宅で、一般住宅の併設も可能。新築に加えてバリアフリー化などの改修工事も補助対象となる。募集期間は2026年3月13日まで。他に、区市町村が行う同様の事業についても支援を行う。

居間・キッチンなどを共同利用する住宅の例
主な要件は、▽国の整備事業の要件(戸数・設備・サービス内容など)を満たしていること▽市場家賃調査で得られた適正家賃を上限とすること▽供給計画について都の認定を受けること―など。
補助費用(上乗せ分)は、新築は建設費の1/10(上限:120万円)、改修は工事費の1/3(上限:195万円)。エレベーター設置工事費用の1/3(上限:500万円/基)、IoT技術の導入工事にかかる費用の1/3(上限:6万円)も別途支給される。
さらに夫婦世帯入居支援として、①床面積40㎡以上かつ基本設備を全て設置する住戸の場合に最大20万円、②①に加えて共用部分に収納スペースを設ける場合に同40万円を加算。木造住宅が密集している地域からの優先入居などを推進する場合に同30万円、地域の医療・介護サービス事業所と連携する場合に同105万円、一般住宅を併設する場合に同5000万円、交流施設を併設する場合に同2500万円がそれぞれ加算される。

都の補助内容
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