東京カンテイ(東京都品川区)は3月10日、主要都市における2月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比1.2%減の4663万円と5カ月ぶりに下落した。東京都は4.3%減の5700万円と5カ月ぶりの下落。戸数の増加率は46.1%増と首都圏で最も高く、供給シェアも拡大した。前年同月比は9.3%増と高水準が続く。
神奈川県は1.8%減の5051万円と4カ月ぶりに下落したが、5000万円台は維持した。千葉県は2.4%増の3903万円と4カ月ぶりに上昇し、前年同月比も1%台から4%台に上昇した。埼玉県は3.0%減の3795万円と反転下落した。全都県で戸数が増加し、全体では昨年11月をやや上回り3000戸に迫るが、前年同月比は大きくマイナスを示している。
都市別では、東京23区が前月比5.9%減の9815万円と3カ月ぶりに下落し、再び1億円台を割り込んだ。都下も5.0%減の4889万円と3カ月ぶりに下落。
横浜市は5769万円(0.4%増)と2カ月連続上昇。川崎市は5610万円(3.1%減)と反転下落した。相模原市は4194万円(3.3%減)と反転下落、千葉市は3850万円(5.4%減)と連続下落、さいたま市は4229万円(4.1%減)と下落に転じた。戸数はいずれも増加に転じたが、郊外都市で前年同月比プラスとなったのは千葉市のみだった。
近畿圏は反転上昇、中部圏は4カ月ぶりに下落
近畿圏(2府4県)は、前月比4.9%増の3790万円と3カ月ぶりに上昇した。大阪府は3984万円(2.0%増)、兵庫県は3875万円(6.1%増)、京都府は4261万円(16.3%増)と、軒並み上昇に転じた。
都市別では、大阪市が5519万円(23.6%増)と大きく上昇に転じたが、戸数は前月比・前年同月比ともに大きく減少した。堺市は3766万円(15.7%減)と反転下落。神戸市は4420万円(15.7%増)と3カ月ぶりに上昇し、4000万円台に乗せた。京都市は5105万円(12.4%増)と反転上昇。神戸市・京都市は前年同月比もプラスとなった。
中部圏(4県)は、前月比6.4%減の3314万円と4カ月ぶりに下落。戸数は前月からさらに減少し、前年同月比も大きく水準を落とした。愛知県は3479万円(6.7%減)と4カ月ぶりに下落した。名古屋市は4147万円(4.9%減)と下落に転じ、前年同月比もマイナスに振れた。
宮城県は3686万円(3.9%増)と反転上昇。戸数は前月の反動で大きく増加したが、前年同月比は44.0%減と大きくマイナス。仙台市は3867万円(2.9%減)と4カ月ぶりに下落し、最高価格の連続更新がストップした。
福岡県は3752万円(1.1%増)と連続上昇し、前年同月比も上昇率が拡大した。福岡市は4406万円(4.4%減)と、5カ月ぶりに下落した。
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