飯田グループホールディングス(東京都武蔵野市)が2月10日発表した2025年3月期第3四半期決算(24年4~12月)は、売上収益は前年同期比3.2%増の1兆499億100万円、営業利益は同22.6%増の599億5000万円、経常利益は同23.6%増の560億7200万円、純利益は同21.9%増の380億3600万円となった。

売上収益と営業利益の推移(資料より引用)
主力の戸建分譲事業の売上収益は8875億9300万円(前年同期比2.6%増)、売上総利益は1249億2000万円(同11.3%増)。エリアの特性や保有在庫状況のバランスを注視しながら、土地仕入・販売を行うなど、エリア戦略を徹底した。
販売棟数は2万8428棟でほぼ横ばい、平均価格は3122万円で同110万円の増加。1棟当たりの土地原価は2Q比で9万円減少、建物原価は断熱性能を高めたことにより6万円増加した。これにより売上総利益率は14.1%となり、1.1ポイント改善した。

戸建分譲事業のエリア別シェア推移(資料より引用)
マンション分譲事業は、売上収益517億2600万円(同3.3%増)、売上総利益は100億100万円(同7.1%減)。請負工事事業は注文住宅の引渡し棟数が255棟減少したが、売上収益は571億100万円(同5.8%増)、売上総利益は142億3900円(同11.5%増)となった。
リフォーム事業※の売上は110億2600万円(同13.1%増)に伸長。オプション工事を含めた売上は233億円(同17.7%増)となっている。
※リフォーム事業=住宅引渡しから1年経過後に受注する各種工事
一建設、飯田産業などで増収
グループ会社の業績(売上収益)は、一建設Gが2902億円(同3.8%増)、飯田産業Gが1913億円(同3.3%増)、東栄住宅Gが1479億円(同9.4%増)、タクトホームGが1276億円(同7.2%増)、アーネストワンGが2032億円(同1.3%減)、アイディホームが645億円(同6.5%減)となった。
通期業績は前回予想を据え置き、売上収益が1兆5490億円(前期比7.6%増)、営業利益は752億円(同27.1%増)、経常利益は680億円(同22.2%増)、純利益は440億円(同18.3%増)となる見通し。
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