シャープ、設置簡易なＨＥＭＳを開発

　シャープ（大阪市阿倍野区）は９月２日、家庭での家電機器の消費電力や、太陽光発電の発電量や売電電力量などを、専用タブレット端末で確認できる「電力見える化システム」を開発したと発表した。同社製太陽光発電システムと組み合わせて、同社のＨＥＭＳ（家庭用エネルギー管理システム）関連商品の第１弾として、主に住宅メーカー向けに製品化を予定している。

　新システムは、家庭内のコンセント口に「タップ」を取り付け、その「タップ」にエアコンや冷蔵庫などの家電機器のプラグを差し込むだけで設置できる。特別な配線工事は不要。家電機器一台ごとの消費電力情報が、「タップ」から無線で「中継機」を介して「専用タブレット端末」に送信される仕組み。タブレット端末では、タップに接続した個別の家電機器と居室ごとの消費電力、太陽光発電システムの発電量（稼働状況）などの情報がリアルタイムで表示される。

　今後、太陽電池や蓄電池などと組み合わせやエネルギー関連機器の最適化制御やクラウド型の省エネ支援サービスなどへとつなげていく考え。