神奈川県川崎市内の住宅地にたたずむ木板張りの住宅。ただの戸建て住宅ではなく、一部をサウナ付き民泊として運用する「家主居住型民泊」だ。オーナーは住宅専門誌の編集長を経て、「サウナと建築研究所」を主宰する小原隆さん。物価上昇が続く中、住宅取得のハードルを下げる新たな手段として「民泊の収益込みで住宅ローンを返済する」モデルを提唱する。【編集長 荒井隆大】

「Obaranchi」オーナーの小原隆さん
民泊としての名前は「Obaranchi(オバランチ)」。小原さんの基本設計をもとに、BAUM(神奈川県相模原市)が設計・施工を担当した。延べ床面積139.94㎡の木造2階建てで、2階を小原さんの住まい、1階を民泊のための空間にした。1階と2階は室内の階段で行き来できるようにしてあり、法律上は長屋ではなく戸建て住宅に該当する。
敷地は第一種低層住居専用地域に位置する。同地域内では50㎡以下、かつ延べ床面積の2分の1以下であれば非住宅用途として利用できるため、店舗などへの転用も視野に入れて1階(64.62㎡)の面積を2階(66.62㎡)より小さくした。
また、性能も一定以上の水準を確保した。UA値は0.34W/㎡K(6地域)、C値は0.21㎠/㎡。太陽光発電(6.64kW)やおひさまエコキュートも搭載する。サウナの熱源も太陽光発電でまかなっているという。
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| 「Obaranchi」外観。正面のルーバーの奥に1階(民泊)の玄関があり、2階は右側面の玄関から入る。いわゆる二世帯住宅のつくり(上)。太陽光発電も搭載しBELSの5つ星を取得(左下)(写真提供:Obaranchi)。外壁のロゴ。外壁材は屋久杉(右下)(撮影:編集部) | |
30代なら十分な収益性
明確なコンセプトは必須
小原さんは、昨今の住宅市場を俯瞰して「建築費の上昇に賃上げが追い付いていない」とし「その差を埋めるのは収益しかない」と説く。小原さん自身、民泊の収益を前提に住宅ローンを組んだ。小原さんは「30代で35年ローンを組み、月の返済額が15万円程度なら民泊の収益で十分にペイできる」と話す。
もちろん誰かが泊まらなければ収益は得られない。コンスタントに利用してもらうためにはまず・・・
この記事は新建ハウジング3月30日号3面(2026年3月30日発行)に掲載しています。
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