住宅営業・設計支援を手掛ける安心計画(福岡市)は、昨年12月に九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科で学生を対象に「3D-CADと生成AIを導入した特別講義」を実施し、その検証結果を報告した。同社は空間把握力の向上や実務的視点の獲得など、5つの教育効果が確認されたとしている。
本プログラムは、産学連携による次世代建築人材育成を目的とした試みで、学生が卒業後すぐに現場で活躍できるよう、座学では得られない実務の視点と最新技術への対応力を養うことが狙いだ。具体的には住宅の意匠・構造・環境・設備の計画・設計と、その性能評価、提案方法までを総合的に習得することを目標としている。
教材は安心計画とLibWork、九州産業大学香川治美研究室が開発し、住宅設計の実務で使用されている3D-住宅CAD「Walk in home」と建築生成AI「タノモシカ」を導入。学生は3人1組でCAD操作習得や住宅設計、耐震・省エネ性能の検討、AI活用、発表を体験した。
安心計画は、講義後の学生アンケートに基づき、最新のデジタルツールが設計スキルや実務意識にどのような効果をもたらしたかを検証し報告。①短期間で設計を形にする成功体験による「自信」、②3D可視化による「空間把握力」の向上、③構造・性能を意識した「実務的視点」の芽生え、④生成AI活用による「発想・表現力」の拡張、⑤チーム設計を通じた「協働スキル」の育成――の5点を主な効果として挙げた。

講義風景
学生からは「企業の方々と意見交換をしながら課題に取り組めたことは非常に有意義。実際に企業の現場で使用されているCADやAIを体験することで、設計の進め方や、設計後にどのように顧客へ提案・表現しているのかを具体的に理解できた」という声が聞かれた。
安心計画は今後もテクノロジーを活用した実践的な学習機会を継続的に提供し、次世代の建築業界を牽引する人材育成を支援していくとしている。

Walk in homeとAIで作成した室内パース
なお、現在学生が3D-CADとAIを駆使して作成した住宅プランの一般投票コンテストを開催している。投票ページはこちらから。投票期間は1月31日まで。
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