NEXER(東京都豊島区)は、鈴木環境建設(宮城県石巻市)と共同で「注文住宅で重視するもの」に関するアンケート調査を実施し、11月10日に結果を公表した。対象は「注文住宅を建てたことがある」と回答した全国の男女221人。調査はインターネットを通じて行われた。
調査によると、注文住宅を建てる際に最も重視した点として「間取り(部屋の配置など)」を挙げた回答者が46.6%で最多。次いで「建築費用や予算内に収めること」(14.9%)、「耐震性や耐久性など安全面」(13.6%)が続いた。間取りを重視した理由としては、生活動線の工夫や高齢者への配慮、子供部屋の確保などが挙げられており、住みやすさや家族構成に応じた設計への関心がうかがえる。
一方、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応については87.8%が「考えなかった」と回答しており、「考えた」人は12.2%に過ぎない。この12.2%のうち、実際にZEH対応にした人は37%だった。光熱費の削減や災害時の電力確保、国の補助金制度などが導入の理由として挙げられている。
また、ZEH対応をしなかった人のうち41.2%が「後悔がある」と回答した。電気代の高騰や断熱性能への不満、非常時の備えとしての重要性を理由に挙げている。一方で「後悔はない」とする回答者からは、費用面の割安感や現状でも十分快適だとする声が寄せられた。
今回の調査結果を受け、NEXERは、「注文住宅で重視する際、とくに重視したものとして間取り(部屋の配置など)と回答しており、過ごしやすさを重要視していることが分かった」と解説。その上で、環境性能や省エネ性を備えた住宅への関心が高まるなか、今後の住宅選びにおいては将来的な光熱費の削減や災害時の対策としてもZEH対応の住宅が有効であるとまとめている。
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