プレハブ協会が10月28日に公表した2024年度の既存住宅「住まい実態アンケート」調査結果(PDF)によると、同協会の会員(ハウスメーカーなど)が供給した住宅および住宅会社に対する満足度は、「非常に満足」が20.3%、「満足」が48.3%となり、68.6%の住宅オーナーが「満足している」と回答した。「やや満足」(20.3%)まで含めると、88.9%が満足しており、調査会社が推計した住宅市場全体平均の81.5%を7.4ポイント上回っている。

住宅・住宅会社に対する満足度
同調査は、築6~10年の既存戸建住宅の住宅オーナーを対象に実施したもので600件の回答を得た。このうち同協会会員企業分は300件。良質な住宅ストックの形成に向けた工業化住宅(プレハブ住宅)の取組みやサービスを強化・推進する目的で実施している。
半数が先進的設備採用
太陽光発電システムなど先進的設備の採用率に関する調査では、太陽光発電システム、HEMS、蓄電池の採用率がいずれも、住宅市場平均より高かった。特に太陽光発電システムの採用率が高く、住宅市場平均が33.2%だったのに対し、会員企業の住宅オーナーの51.7%が導入していた。採用の満足度(※「非常に満足」「満足」の割合)は、「太陽光発電システム」が83.2%、「HEMS」が68.9%、「蓄電池」が79.6%だった。

先進的設備の採用率
メンテ情報提供に課題
住宅オーナーのメンテナンス意識に関する調査では、「あまりよく知らない」「まったく知らない」との回答の合計が、メンテナンスの「時期」では40.3%、「費用」では57.4%となった。メンテナンス情報の入手先については、新築契約時、新築引渡時、定期点検時の説明・資料など、住宅会社からの情報の割合が高かった。
一方、住宅オーナーがリフォームやメンテナンス工事を実施する際に、建築した住宅会社に依頼・相談するか、その推奨意向を「NPS測定」で調べたところ、評価者から低評価者を引いた数値が-14.0となり、住宅市場平均の-41.1を上回る高い評価となった。評価理由では、「アフターサービス体制の充実」「保証延長制度の有無」「住宅履歴の保持」「構造・設計・仕様の把握」などの回答が挙がっている。

メンテナンス意識と情報の入手先(※一部抜粋)
これらの結果について協会は、「既存住宅流通の活性化のためには、建物に対する適切なメンテナンスが必要だが、住宅オーナーの意識は高いとは言えない。住宅会社からの情報提供を積極的に行う必要がある」との見解を示している。
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