アイカ工業(愛知県名古屋市)は、施工時に生じた端材のマテリアルリサイクルが可能な不燃壁面材「Rニース」の対応エリアを10月1日から拡大する。新たに西日本の2府8県を追加し、1都2府20県での運用を開始する。
あわせて製品の仕様変更を行い、専用ビスによる「ビス止め工法」に加え、接着剤を用いた「接着工法」を選択可能とした。

Rニース
脱炭素社会の実現に向けた取り組みが推進されるなか、同社は2023年12月に「Rニース」を開発。埋め立て処分されてきた化粧けい酸カルシウム板の端材をマテリアルリサイクルできるようにしたほか、設計施工会社や処理施設と共同で確実なリサイクルを実現する資源循環システムを構築した。
今回、リサイクル可能な建築素材のニーズが高まっていることから、リサイクル対応可能エリアを拡大。1都2府20県の新築・改装現場で生じた端材は、再資源化施設などが処理し、セメント原料の一部に使用されることになる。
改修機会が多い飲食店や物販店などの商業施設を対象に提案を進めていく。価格はオープン価格(リサイクルにかかるコストは製品価格に反映)。年間販売目標は6000万円。

Rニースのリサイクル対応エリア(青:新規/グレー:従来)
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