アイカ工業(愛知県名古屋市)が5月1日に発表した2025年3月期連結決算は、売上高・営業利益・経常利益・純利益のいずれも過去最高となった。
売上高は2486億円(前年同期比5.1%増)。営業利益は274億円(同8.4%増)、経常利益が286億円(同9.7%増)、純利益は168億円(同11.6%増)となり、営業利益と経常利益は4期連続で増益となった。
セグメント別の業績では、化成品は、売上高1385億円(前年同期比6.4%増)、営業利益93億円(同0.6%増)。塗り床材「ジョリエース」や「アイカピュール」が半導体工場、燃料電池工場、データセンターなどのニーズを捉えて好調に推移した。
建装建材は、売上高1101億円(前年同期比3.6%増)、営業利益225億円(同10.8%増)。メラミン化粧板や床材「メラミンタイル」が好調だった。住器建材は、造作風洗面化粧台「スマートサニタリー」や高級人造石「フィオレストーン」の売上が伸びた。特にスマートサニタリーは、求めやすい価格帯でオーダーメイドのような高い自由
度と意匠性が好評で、ショールームへの来場者も増加。展示コーナーの拡充も奏功した。
26年3月期は、売上高2650億円(前年同期比6.6%増)、営業利益290億円(同5.8%増)、経常利益300億円(同4.6%増)、純利益183億円(同8.3%増)を見込む。
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