東京カンテイ(東京都品川区)は7月10日、主要都市における6月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の平均価格動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比0.5%減の4714万円と2カ月連続で下落した。東京都は0.9%増の5735万円と2カ月ぶりに上昇。2月の水準は上回ったものの6000万円には届かず、首都圏全体を引き上げるには至らなかった。
神奈川県は0.7%減の5053万円と3カ月連続で下落。千葉県は3.1%増の4130万円と連続上昇し、2014年4月の集計開始以降最高価格を更新した。前年同月比は10%超えの水準。埼玉県は2.5%減の3884万円と4カ月ぶりに下落した。前年同月比では、埼玉県を除き上回った。
都市別では、東京23区が前月比12.8%増の9712万円と大きく反転上昇。都心や城南エリアの高額事例や、城北エリアの上昇が影響したが、1億円には届かなかった。都下は2.7%減の4973万円と連続下落し、4カ月ぶりに5000万円を下回った。横浜市は5983万円(3.3%増)と連続上昇。川崎市は5436万円(7.4%減)と年初来安値を更新した。千葉市は4138万円(3.6%増)と最高価格を更新、さいたま市は4695万円(2.6%増)と連続上昇した。
近畿は連続下落、中部は4カ月ぶり下落
近畿圏(2府4県)は、前月比0.5%減の3715万円と連続下落した。大阪府は4175万円(6.5%増)と2カ月ぶりに上昇し、前年同月も上回った。兵庫県は伊丹市や尼崎市、明石市の下落が影響し、3711万円(3.4%減)と下落に転じた。京都府は3862万円(12.5%減)と大きく反転下落した。
中部圏(4県)は、前月比1.0%減の3358万円と4カ月ぶりに下落。愛知県は3557万円(0.2%減)と4カ月ぶりの下落となった。前年同月比は中部圏はマイナス、愛知県はプラスを維持している。名古屋市は4247万円(1.8%減)と連続で下落したが、前年同月は上回った。
宮城県は3481万円(6.1%減)と連続下落し、下落率が拡大。仙台市は3917万円(5.6%減)と下落に転じ、4カ月ぶりに4000万円を下回った。
福岡県は3750万円(1.6%増)と2カ月ぶりに上昇し、前年同月比も拡大した。福岡市は4366万円(0.5%減)と連続下落したが、前年同月比は3%台を維持した。

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