東京カンテイ(東京都品川区)は7月10日、6月の主要都市における中古木造一戸建ての平均価格動向を発表した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比2.1%減の4039万円と下落に転じ、小幅ながら築年数が進んだ。東京都は前月の反動もあり6459万円(5.1%減)と下落。築年数は変わらないが、平均土地・建物面積は縮小した。
神奈川県は1年以上築古化したものの4334万円(2.0%増)と連続上昇。千葉県は2943万円(1.9%増)と2カ月ぶりに上昇した。埼玉県は2849万円(5.1%減)と連続下落し、平均築年が同じにもかかわらず平均土地・建物面積がいずれも3%程度縮小した。首都圏では東京都・埼玉県が5%以上下落し、全体の価格に影響した。
都市別では、東京23区が1億1571万円(1.9%増)と2カ月連続上昇。平均築年が同程度の前年4月の価格も上回った。都下は4249万円(0.4%減)と3カ月連続下落。直近の平均築年の変化は僅かだが、価格の下落が続く。
横浜市(10.1%増)は大きく上昇し、前年同月比の水準も高い。川崎市(10.0%減)は1年ぶりに4000万円台に下落。相模原市(5.5%増)は連続上昇。千葉市(8.4%減)は3カ月ぶりに下落、さいたま市(17.7%減)は大きく反転下落した。
近畿は連続上昇、中部は4カ月ぶり上昇
近畿圏は、前月比0.5%増の2981万円と2カ月連続で上昇した。大阪府は3328万円(3.0%増)と連続上昇。前年同月比は1年以上築浅化し、価格も比較的高水準となった。兵庫県は2920万円(1.6%増)と連続上昇。京都府は4166万円(1.4%増)と2カ月ぶりに上昇し、前年同月比も10%以上上回った。
都市別では、大阪市が6230万円(7.2%減)と下落に転じ、前月からの反動で面積・築年数が大きく変動した。価格が上昇した堺市(1.1%増)、神戸市(14.5%増)では、面積が縮小し築浅化している。京都市(2.8%減)は3カ月ぶりに下落した。
中部圏は、前月比1.0%増の2511万円と4カ月ぶりに上昇。愛知県は3018万円(0.4%減)と反転下落した。2年以上築浅化したが、面積は縮小している。名古屋市は3846万円(0.3%増)と3カ月ぶりに上昇した。
宮城県は、前月比5.8%減の2555万円と2カ月連続下落。築古化が2年以上進み、下落率が拡大した。仙台市は3247万円(4.0%減)と下落に転じた。
福岡県は、前月比0.6%増の2516万円と3カ月連続上昇。福岡市は4172万円(3.5%減)と連続下落した。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。

■関連記事
5月中古一戸建て、首都圏4カ月ぶりに上昇 東京都は最高価格更新
6月新築一戸建て、首都圏連続下落 東京都は2カ月ぶりに上昇
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。




























