新築工事を受注し、無事に上棟までこぎつけることができたNさん。ほっとひと息をついていると、上棟翌日に現場監督から緊急の電話が。建て主が野地板にカビが生えているのを見つけたのだという。建て主は「屋根を張り直せ」と強く要求。さっそく現場を確認しに行くと…。 【住宅ライター:渡辺圭彦】
梅雨明けの快晴の空のもと、どんよりした気持ちでNさんは現場へ急行した。いざ野地板を見上げてみると、確かに黒いカビが点在している箇所がいくつかある。「上棟時には気にならなかったし、野地板周辺に雨漏りの跡もなかったので、表面的なものだろう」とNさんは判断した。
「見えなくなるからごまかすつもりか!」
続いて現場監督に事情を聞いてみると、野地板が搬入されたときに、ゲリラ豪雨が続いた期間があるそうで、「そのときに養生が間に合わずに搬入した野地板を濡らしてしまったかもしれない」とのこと。そこで資材の保管に不備があったことを正直に建て主に伝え、謝罪。同時に、「カビは表面だけであり、天井を張って仕上げてしまえば見えなくなる箇所であること」を伝えた。
すると建て主は「見えなくなるからそれでごまかすつもりか!」と、さらに激怒することに…。
野地板の含水率も調べ支障のないことを確認
最終的にNさんは検査会社に依頼し、野地板の状態について検査することに。カビの生えた部分も含め、含水率に異常はなく、品質に問題はないということ、このまま張り替えなくても建て主の健康に影響が及ばないという旨がNさんに報告された。
建て主にはこの調査結果を伝えるとともに・・・
この記事は新建ハウジング6月20日号8面(2025年6月20日発行)に掲載しています。
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