東京カンテイ(東京都品川区)は5月8日、主要都市における4月の新築小規模一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の供給動向を発表した。首都圏は反転上昇、近畿圏は連続上昇、中部圏は連続下落した。
首都圏の平均価格は、前月比1.9%増の5549万円と3カ月ぶりに上昇した。東京都は4.8%増の7186万円と反転上昇し、2014年4月の集計開始以降初の7000万円台となった。前年同月比(13.6%増)も2ケタ上昇し、水準を押し上げた。神奈川県は4909万円(0.3%増)と小幅な上昇。千葉県は、千葉市や戸数の多い市川市・船橋市が上昇し、4733万円(10.9%増)と3カ月ぶりに上昇。最高価格(昨年10月)はやや下回ったが、前年同月比も高水準にある。埼玉県は4214万円(0.6%減)と首都圏で唯一下落し、前年同月比もマイナスに振れた。
都市別では、東京23区が8078万円(1.8%増)と5カ月連続で上昇し、集計開始以降初の8000万円台となった。前年同月比は2月以降10%以上上回る状況が続く。都下は4904万円(0.5%増)と3カ月連続で上昇し、前年同月比も高水準を示している。首都圏の主要都市は軒並み上昇した。
大阪府は最高価格を更新
近畿圏は、前月比0.9%増の4076万円と2カ月連続で上昇した。大阪府は4039万円(1.9%増)と連続上昇。3カ月ぶりに4000万円台に乗せ、最高価格を更新した。兵庫県は4338万円(1.9%増)と反転上昇。京都府は3932万円(3.8%減)と3カ月ぶりに下落したが、前年同月比はプラスを維持した。近畿圏の主要都市では、前年同月比が約7~10%増と比較的高水準を示している。
中部圏は、前月比7.2%減の3814万円と2カ月連続下落。愛知県は6.2%減の3916万円と5カ月ぶりに下落し、今年初めて4000万円を割り込んだ。名古屋市は4216万円(5.4%減)と4カ月ぶりに下落したが、4000万円台は維持した。
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