大建工業(大阪市)は、初の断熱材製品として、吸音性能を備えた壁・天井用の「断熱吸音ウールR」と床用の「断熱吸音ウールB」を6月23日に発売する。
同社は、吸音天井や防音ドアといった建築音響製品の開発・製造・販売を1982年から手がけており、住宅分野ではホームシアターや楽器の演奏、在宅ワークに応じた防音室の音の測定から設計、提案までを得意としている。
今回発売する壁・天井用、床用の断熱材は、音響事業で使う「吸音ウール」の吸音性能に断熱性能を担保したもの。素材はポリエステル繊維で、壁・天井用は2.7㎡・K/W、床用は2.4㎡・K/Wの熱抵抗値を確保した。
1枚で断熱性能と吸音性能を兼ね備えているため、防音室で断熱材と吸音材を別々に施工する必要がなくなるとともに、壁厚や床高を増やさずに広い空間を確保。省施工にもつながる。
また、構造・外装材・構造面材・内装材との様々な組み合わせで国土交通大臣認定を取得しているため、防火構造・準耐火構造が求められる地域にも対応する。
左:「断熱吸音ウールR」
ポリエステル繊維13K。熱伝導率0.039W/m・K、熱抵抗値2.7㎡・K/W。厚106mm、430mm×10.9m/巻。税別5万8800円/梱(3巻入り)
右:「断熱吸音ウールB」
ポリエステル繊維・20K。熱伝導率0.038W/m・K、熱抵抗値2.4㎡・K/W。厚90mm、820mm×910mm。税別3万5700円/梱(6枚入り)
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