三協立山 三協アルミ社(富山県高岡市)は4月17日、これまで展開してきた住宅用のアルミ樹脂複合サッシ「MADiO(マディオ)」と「ALGEO(アルジオ)」を統合した高断熱スリム窓「STINA(エスティナ)」を今年8月に発売すると発表した。高い断熱性能とスリムなデザインを兼ね備え、過酷な自然環境にも耐えるレジリエンス性も併せ持つ。同社の基幹サッシとしては10年ぶりの新商品となる。
最大の特長は、充填断熱とLow-E複層ガラスで断熱等級6(地域区分5~7)に対応する断熱性能だ。従来品(アルジオ)と比較して、熱貫流率は非防火で1.65W/㎡Kから1.41W/㎡Kに、防火で1.75W/㎡Kから1.43W/㎡Kに向上した。
また、スリムで洗練されたフレームも特長のひとつ。フレームの存在感を限りなく抑えたことで優れた眺望性と開放感を実現した。隠し框や小径戸車など独自の設計技術で、突合せ部で48㎜、召合せ部で38㎜と、いずれも従来品から突合せ部が100㎜以上、召合せ部が20㎜以上細くなった。さらに下枠レールの凸凹をなくしたフラットレールの標準装備により、掃除もしやすくなっている。
アルミ部材の肉厚化や構造の強化により、耐風圧性能S-4、水密性能W-5といった高い耐久性も確保。災害リスクへの対応力も高く、長く安心して使える仕様にもこだわった。
内観カラーは、新色「グレージュ」などトレンドを意識した4色を展開。外観色との組み合わせは計20通りとなり、外観や室内イメージに合わせて選ぶことができる。
先行して断熱等性能等級6対応タイプを2025年8月に発売する。等級5対応タイプも2026年春に発売予定。

今年8月に発売予定の高断熱スリム窓「STINA」の引違窓テラスタイプ(4枚建)フラットレール。内観色:ブラック、サイズ:幅3510㎜×高さ2430㎜
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