LIXIL(東京都品川区)は1月23日、国内で3カ月間(2024年10月~12月)実施した2つのプロジェクト「住まいから未来へつなぐプロジェクト2024 ~気候変動の影響を受ける子どもたちのために~」と「みんなにキレイをプロジェクト2024 ~世界中にトイレと手洗いを~」において、総額約5000万円の寄付を決定したと発表した。支援を必要としている子どもたちのためのユニセフ(国連児童基金)の活動に活用される。
ハウジングテクノロジー事業による「住まいから未来へつなぐプロジェクト2024」は、対象商品1台購入につき50円または100円を、ユニセフを通じて気候変動の影響を受ける国と地域の子どもたちの支援に寄付する。寄付金総額は2906万円で、2023年の同期間のプロジェクトの寄付額を大きく上回った。
寄付金は、気候変動の影響を受ける子どもたちへの自然災害緊急支援と気候変動対策支援に活用される。今回は、2024年9月の台風11号(ヤギ)と南西モンスーン豪雨で洪水・地滑りの影響を受けたベトナム・タイの子どもと家族、ならびに頻発する気象災害の被害を受けるフィリピンに対する支援を決定。ベトナム・タイ・フィリピンの子どもたちへの、安全な給水・衛生環境の整備、心理社会的ケア、学習機会を継続するための支援提供などに寄付金の一部が使われるという。
水まわり事業による「みんなにキレイをプロジェクト2024」では、対象商品1台購入につき150円を、ユニセフとのグローバルパートナーシップ「MAKE A SPLASH!」を通じて寄付。寄付金総額は2000万円で、昨年に引き続きケニアの衛生環境改善の取り組みに活用される。
具体的には、衛生的なトイレ・手洗いの設置、設置に必要な職業訓練を実施することにより、基本的な衛生設備に移行できるようにする。ケニアの約22万5000人が基本的な衛生設備に移行できるよう取り組みを進めている。そのほか、地域に衛生環境の重要性を啓発する「学校トイレ改善プログラム(STEP)」を10校から50校に拡大し、1万5000人の児童に安全に管理されたトイレ施設を提供する。
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