新木造住宅技術研究協議会(新住協)長野支部は2024年11月、支部会員を対象とする研修会を開き、スキルアップを目指して性能やデザイン性に優れる住宅の実例を現場で視察したり、4月の建築基準法・建築物省エネ法改正の影響や対応について議論するなどした。また、10月に長野県内で新住協全国総会が開催されることもあり、会場の候補となるホテルや内容に関してもブレスト的に話し合いながら、「今後、しっかり準備を進めて、総会を成功させよう」と気持ちを引き締めた。約30人が参加した。
視察に訪れたのは軽井沢町で工事が進む別荘の新築現場。同別荘は新住協長野支部の支部長でもあるアトリエ・カムイ(同町)代表の井野勇志さんが設計を手がけ、支部会員の坂田木材(長野市)が施工している案件だ。現場では井野さんと坂田木材の内海達也さんが建築概要や設計、施工のポイントなどについて説明した。
林に囲まれた広い自然の庭がある約1300㎡の敷地に建つ延べ床面積165㎡の平屋で、東京都内在住の4人家族が利用。断熱性能はUA値0.27W/㎡K(2地域)で、新住協の「Q1.0(キューワン)住宅」レベル2の基準を満たす。薪ストーブは備えているもの、真冬にはマイナス10℃を下回ることもある寒冷地で基本的には8畳用のエアコン1台で冷暖房できる計画という。
現場で井野さんは、軽井沢ならではの暮らしを満喫するために・・・
この記事は新建ハウジング1月30日号3面(2025年1月30日発行)に掲載しています。
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