FPコーポレーション(北海道札幌市)が運営するボランタリーチェーン「FPの家」グループでは、加盟工務店の強みを最大化し、営業力アップにつなげようと昨年7月からワーキンググループ(WG)活動を行っている。
WGでは、自社が強化したいテーマごとに、①断熱改修への需要の高まりに応える「断熱改修WG」、②情報発信で潜在顧客などを自社webサイトへつなげる「SNS WG」、③現場見学会の見せ方やモデルハウス来場を促す「イベントWG」の3グループを結成。これらのテーマは、外部から得られる情報は多くあるものの、企業規模が統一されていないことによるミスマッチや、準備に時間を要しすぐに実行できないなど各社の困りごとにもなっていた。そこで、それぞれの実例をベースとした情報の共有と実践、改善点のフィードバックにより最適解を導きだし、さらに全加盟工務店が使用できるマニュアルづくりにまで落とし込もうと取り組みを進めている。

全国の会員工務店が参加できるようオンラインも併用
勉強会や会議はオンラインを併用し、現場、営業、総務などさまざまな職種の新人からベテラン社員まで、幅広く参加できるようにした。
イベントWGは、11月に構造見学会をテーマに、完成前の現場を使った断熱・気密施工の見せ方や、集客方法と契約率などの事例発表を実施。SNS WGも12月に認知拡大と集客を目的に各社の運用状況を共有するなど、各WGが積極的に活動している。これらの活動を通し、グループ全体で技術力、営業力を強化する動きが加速しているという。
「FPの家」グループは、現場視察や悩み相談など会員工務店の活発な交流が特徴となっており、WGの取り組みでも、フローや詳細な現場写真など意図や目的の部分まで公開・発表し、会員工務店への具体的な事例共有を行っている。

(左)FPの家誕生35周年記念全国大会、(右)青年部全国大会
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