MUJI HOUSE(東京都文京区)は 同社が展開する「無印良品の家」の平屋商品「陽の家」に、ロフトや2列型キッチンなどの新仕様を追加し、1月17日から販売を開始した。また、全プランで断熱等級7に対応した「高断熱仕様」をオプションとして新たに提供する。(新プラン販売特設サイト)
住宅着工棟数が減少するなかでも、平屋の需要は拡大していることから、同社はメールニュース会員・SNSフォロワーを対象に、「みんなで考える理想の平屋」に関するアンケートを実施。多様化する価値観やライフスタイルに対応するため、約2万人の声を参考に仕様の追加開発を進めたという。
今回新たに、天井部を有効活用できる「ロフト」や、キッチンレイアウトの自由度を広げる「2列型キッチン」を追加。アンケート結果から、パーソナル空間へのニーズの高さや、複数人で調理する人が4割以上にのぼることが明らかとなり、それぞれ新仕様として採用した。ロフトのある平屋は半数以上、ダイニングテーブルをキッチンにつけたセンターキッチンタイプは7割近くの人が共感を示している。
また、外壁国産の杉板貼り仕上げのカラーに「黒色」を追加したほか、オプションでオリジナル塗り壁調仕上げもホワイト・グレーの2色から選択可能。浴室は、「天然素材を使ったユニットバス」と「丸洗いできるユニットバス」を追加した。
「陽の家」は、標準仕様でUA値0.40、断熱等級6、一次エネルギー消費量等級は最高等級6に対応している。今回オプション仕様として追加した「高断熱仕様」では、断熱性をさらに高めUA値0.23、断熱等級7を達成。外断熱に使用されるフェノールフォームの厚みを1.5倍、内断熱のグラスウールの密度を1.25倍にしたほか、トリプルガラスと樹脂サッシを組み合わせることで熱貫流率を従来の1.5倍にした。断熱性能と冷暖房効率を大幅に向上させ、より暖かく快適な住まいを実現する。
WEBサイト内の「かんたん見積」サービスにて、同仕様価格を確認可能。

追加仕様をもとにプライベート性を高めたプラン例
①寝室兼作業空間にわけプライベート空間を確保、②ロフト空間を収納スペースに ③複数人での調理にも適した2列型キッチン
2019年9月に販売した「陽の家」は、多様な生き方、暮らし方に対応した商品として開発。コロナ禍を経て、大きく変化した価値観やライフスタイルに応えるため実施したアンケートでは、6割以上が「平屋」を建てたいと回答し、9割が「平屋に住んでみたい」に共感できるとしている。回答者は50代夫婦2人暮らしが最多で、新しい仕様にはファミリー層だけでなく、ミドル層や単身世帯の暮らしや価値観も取り入れている。
■関連記事
無印良品の家、ZEH水準の性能向上リノベを発売
「無印良品 グランフロント大阪」に戸建て・リノベの販売拠点
戸建て住宅「平屋が魅力的」半数以上に—フリエ住まい総研調べ
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。