『住宅産業大予測2025』12月20日発売しました
巻頭言(イントロダクション)として、本書の内容にも触れながら、工務店が2025年をサバイブ(乗り越える・生き延びる)するための考え方や方策を考えます。
文:三浦祐成・新建ハウジング発行人
建築のゴールは人がその空間で「喜び」を共有できることだと思います。
建築の基本は「強(性能)・用(使い勝手)・美(美しさ・楽しさ)」だと教わりました(かっこ内は筆者の解釈です)。
強用美を追求し、風土や敷地条件、施主の要望、予算を含め最適なバランスを整えることでポジティブな感情を呼び起こす。この感情を「喜び」と呼んでいます。「豊かさ」もよく使われますが、もう少し具体的に表現したいので「喜び」という言葉を使っています。
売上げも利益も差別化も大事ですが、施主(の時間や人生)に喜びを与える家を提供しているかはもっと大事です。これが建築に携わる人の使命であり、やりがい(パーパス)になるからです。またそんな家は施主が満足し評判になり、自社に利益をもたらすからです。
町には人に喜びを与えていないであろう家や建築物があふれています。それをリノベしたり建て替えて善い建築に置き換えていく。その力、設計・施工力や創造力、巻き込む力を持つ工務店には、新築市場が縮んでもチャンスしかない。サバイブの基本はここにある。そう考えています。
survive.1 「ちょんまげ」落とし
固定観念や常識、古くなったやり方を捨てる
「ちょんまげ」を落とす。
これも2025年以降をサバイブするための考え方の1つです。
ちょんまげはこれまでの固定観念や常識、合わなくなったやり方の象徴です。これらを捨てることで見えてくること、やれることがあるはずです。
これらを捨てることで見えてくる問題もあるはずです。それを社会に提起し、自社の建築を変え、顧客の意識を変え、市場や業界を変えていく。誰でも発信できる今なら、誰にでもできるはずです。
例えば、本書、特に最終章の小説では分譲事業を取り上げています。ちょんまげを結ったままだと・・・・・
続きは「住宅産業大予測2025」P.7〜でお読みいただけます。
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