「ホームズ君省エネ診断」パッシブ設計OPに室温・動的熱負荷計算エンジンを追加搭載

インテグラル（茨城県つくば市）は、省エネ計算・評価ソフト「住宅性能診断士ホームズ君 省エネ診断エキスパート」のパッシブ設計オプションについて、最新のVer4.35から、室温・動的熱負荷計算エンジンとして「EnergyPlus version 22.1.0」を搭載する。

EnergyPlusは世界的に使用されている建物の室温・動的熱負荷計算の計算エンジンで、豊富な機能と高い信頼性で評価されているという。ホームズ君にはこれまで計算エンジンとして「EESLISM」を搭載していたが、新たにEnergyPlusを追加する。
これに伴い、EnergyPlusを用いたシミュレーション結果と実物件での室温測定結果との比較分析を行い、それに基づいた熱容量や換気性能等のパラメータを調整したところ、実態に近いシミュレーション結果が得られることを確認した。

EnergyPlusを用いたシミュレーションと実物件を比較、実情に近い結果が得られた

このほか、従来は対応していなかったエアコンの暖冷房能力に応じた室温変化の計算が可能になった。EnergyPlusを使用した計算では、エアコンの暖冷房能力の上限を考慮しながら10分間隔の室温変化をシミュレーションできるため、設定温度に到達するのにかかる時間や、エアコンの能力不足により設定温度に到達しない可能性を確認できるなど、より現実に即した室温計算、熱負荷計算が可能になるとする。

標準価格は34万1000円（税込）。