サンゲツ(名古屋市)は4月22日、建築家の隈研吾氏とコラボレーションした壁紙・床材コレクション「KAGETOHIKARI(カゲトヒカリ)」を発売した。
空間に現れるかすかな光の移ろい、揺らぎ、重なりという「カゲ」と「ヒカリ」をテーマに、全国の技術者と協働して糸づくりから挑戦し、3年の歳月をかけて開発。
コレクションは、レイヤーの奥行きを感じる「しゃらしゃら」、霧のような空気感の「もわもわ」、粒子による陰影を表現した「つぶつぶ」の3つのカテゴリーからなり、壁紙7柄24点、カーペットタイル3柄21点をラインアップした。
以下、隈氏コメント。
「元来より日本人は、光と影の世界観や陰影に美しさを感じ、大切にしてきました。その中でも『陰(カゲ)』の中にある光の移ろい、重なり、不完全さ、美しさを見つけだしてきたと思います。そこで、今回は『カゲトヒカリ』をテーマとし、素材感による温もり、手触り感、五感に響くデザインを表現したいと考えました。また、形の原型とも言える「点」「線」「曲線」といった普遍的な要素を用いてデザインを構成することで、建物と人、地域性を考えていく際の基盤となるように設計しました」

●しゃらしゃら SHARA SHARA
・壁紙「KAG-103-C」
和紙を漉く過程のこうぞ繊維を利用し、線の重なりをデザインに
・カーペットタイル「KAG-202-T」
グラデーション糸のベースに単色の水平・垂直・斜めグリッドを配置

●もわもわ MOWA MOWA
・壁紙「KAG-301-C」
織物の撚(よ)れをあえて意匠に利用。ベースはアルミ紙
・カーペットタイル「KAG-405-T」
「カゲ」が揺らぐ様を曲線で表現している

●つぶつぶ TUBU TUBU
・壁紙「KAG-503-C」
職人の手塗りによる不規則な凹凸と塗りムラを活かした
・カーペットタイル「KAG-602-T」
大小さまざまな粒の配置、細かな凹凸で「カゲ」を表現

左:隈研吾氏
右:サンゲツ代表取締役社長執行役員 安田正介氏
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