中東情勢の緊迫化に伴い、塩化ビニル樹脂製品(塩化ビニル管など)の関連メーカー各社が相次いで値上げを公表している。原油・ナフサ、石油化学製品などの原材料が高騰し、調達が困難となっていることによるもの。各社とも安定供給に努める一方で、大幅な価格改定や納期の調整に踏み切らざるを得ない状況だ。
積水化学工業(大阪府大阪市)では、4月1日の出荷分から塩素化塩化ビニル樹脂、コンパウンドなどで、国内販売向けでは55円/kg以上、海外輸出向けでは0.5USD/kg以上の値上げを実施。さらに5月7日から、「塩化ビニル管、および関連製品」で12%以上、「バルブおよび関連製品」で10%以上、「ポリエチレン管」で20%以上の値上げを行う。(参考→「積水エスロンタイムズ」)
クボタケミックス(兵庫県尼崎市)では、塩ビ樹脂やポリエチレン樹脂をはじめとする主要原材料の調達困難により、4月から製品供給を制限。取引先ごとの前年実績を基準として供給量や出荷条件の調整を行う。また、品目ごとの生産可能量に差があることから、注文どおりの供給ができない可能性もあるとした。5月以降の対応については状況が判明次第、改めて連絡する方針。
喜望峰経由への航路変更も
タキロンシーアイ(東京都港区)では、基礎原料であるナフサの供給懸念から、アジア圏で「不可抗力条項」の宣言や大幅減産(10~30%)が相次いでいると説明。加えてスエズ運河を回避した喜望峰経由の航路への変更により、通常より1.5~2カ月程度輸入リードタイムが伸びるほか、世界的なコンテナ不足や運賃高騰が発生しているという。このため、駆け込み需要などで通常実績を大幅に上回る注文がある場合には、納期の調整や分納を検討する。
また、アロン化成(東京都港区)やヴァンテック(東京都目黒区)では、原材料の調達が急速に悪化したことで、出荷数量、納期や価格などについて調整が必要だとして理解を求めた。
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