住友林業グループで木材加工を手掛ける木環の杜(こわのもり、福島県いわき市)は3月24日、同市内のいわき四倉中核工業団地内に新拠点となる四倉工場を新設し、操業を開始した。福島県産スギを主力とした製材や木材加工品の製造を担う。
同工場では、主にツーバイフォー住宅で利用する構造用製材(ディメンション材)を加工。原木受け入れから加工まで一貫した生産体制を備える。主な施設は、原木置き場、丸太を自動で測定・仕分けして皮むきする「選木リングバーカー」、製材棟、天乾材置場、乾燥機・ボイラー、加工棟、チップ・おがヤードなど。

最新鋭の省人化・効率化設備を導入し、3Dスキャナーでスギ丸太の太さを測定して切断面を決定、木材を切り出す工程を全自動化するなど、効率的な生産が可能となっている。段階的に集材規模を拡大することで、年間11万m³の原木投入を目指す。
国産材の供給体制を構築
住友林業は長期ビジョン「Mission TREEING 2030」の中で、木材の付加価値の最大化と国産材の利用促進につながる木材コンビナートの設立を掲げている。今回の木環の杜における取り組みは、木材コンビナート設立の第1弾に当たる。
今後、輸入材の使用比率が高いディメンション材について、国産材の使用比率を高める方針。国産原木の需要量を一定量保つことで、過去に起きたウッドショックのような外的要因に左右されずに、安定した構造材を国内に供給できる体制を構築する。
また、住友林業は2025年2月に大東建託と業務提携することに基本合意しており、大東建託から木環の杜への出資を受けている。今後、同工場で製造されたディメンション材の一部は、大東建託の関東・東北エリアの物件などに供給する計画だ。
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