Speee(東京都港区)はこのほど、同社が運営する外壁塗装の会社探しサイト「ヌリカエ」で蓄積した約6万件の成約データをもとに、外壁塗装工事の金額推移を分析した結果を公表した。
延べ床面積100~149㎡の住宅で外壁塗装と屋根塗装を同時に行った場合、2025年の全国平均工事金額は約140万円となり、2016年の約122万円から約18万円(約14%)上昇していた。2023年には142万9360円で過去最高値を更新しており、その後も高止まりが続いている。

単一工事は価格上昇がより顕著
工事内容別に2017年を基準とした価格推移を比較すると、「外壁+屋根」の同時施工が約13.5%増だったのに対し、「外壁のみ」の施工は約19.6%(約22万円)増と、単一工事の上昇幅がより大きかった。資材費や人件費といった固定コストの上昇が背景にあり、その影響を受けやすい外壁単独工事では割高感が強まる傾向がみられた。

地域間で最大25万円の差
地域別に2017〜2025年の変動を見ると、関東地方では約18万円の上昇だったのに対し、四国地方では約43万円上昇するなど、地域によって最大約25万円の差が生じた。地方部では若手職人の減少や高齢化により施工人材の確保が難しくなっており、職人単価の上昇が工事費用を押し上げているとみられる。

外壁塗装の工事費用が上昇している背景には、塗料価格の高騰に加え、足場費用など固定コストの上昇や、住宅の経年劣化に伴う下地補修費用の増加、人件費の上昇といった構造的な要因が関係していると考えられる。
今回の調査は、延べ床面積100~149㎡の住宅が対象のため塗装面積は一定だが、固定コストの上昇が費用全体を押し上げていた。また、築年数が進むと、外壁のひび割れ補修やシーリングの打ち替えといった下地補修が必要になるが、資材高騰の影響を受けやすく、追加費用が発生するケースも多い。今後も、外壁塗装・屋根塗装の工事費用は上昇傾向が続くとみられる。
同調査では、外壁塗装は専門性が高く耐久性にも直結するため、価格だけでなく、施工体制や説明の明確さ、工事内容の透明性などを総合的に評価・判断することが、修繕リスクを抑え、住まいの資産を守る合理的な選択につながるとしている。
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