LIXIL(東京都品川区)はYahoo!ニュースと共同で、防犯に関する知識などを診断できるウェブコンテンツ「おうち防犯チェック」を制作した。このほど、公開から1カ月間の回答結果を公表。正答率9割以上の「おうち防犯名人」の割合が、50代以下では18.2%だったのに対し、60代以上では9.7%にとどまった。住まいの防犯知識には明確な世代差があることがわかった。

60代では、戸建て住宅への侵入でもっとも多い経路(正解は「掃き出し窓」)を問う設問で誤答した割合も60代以上では40.4%と、50代以下(29.3%)の1.4倍となった。警察庁の「犯罪統計資料」によると、2025年の重要窃盗犯の被害者のうち60歳以上が半数近くを占めており、被害者になりやすい世代ほど防犯知識が不足している傾向がみられる。

犯行前の下見で使われる「マーキング」は、広くメディアなどで取り上げられるようになったにもかかわらず、誤答率が全年代で3割を超えた。戸窓・ドアの防犯性能を示すCPマークの認知率も5割を下回っており、信頼性の高い指標ながら浸透していない現状が明らかになった。


今回は、25年10月24日から11月24日の間に「おうち防犯チェック」を利用した30代以上の回答について分析した。サンプル数は3048。
東京では「フェンス」
あわせて、東京都内在住の2779人に絞った分析も行った。25年の侵入盗が前年比22.5%増となった東京都だが、防犯に適した外構フェンスを問う設問で、正答率が他県に比べ相対的に低いという結果になった。設問では、見通しのよい縦格子を正答とし、その他の選択肢として高さ2m以上のブロック塀、背の高い生垣を提示。正答率は全国平均の83.4%に対し、東京都は81.0%だった。
住宅密集地の多い東京都では、プライバシーを重視して高いフェンスや目隠し壁を設けるケースが多いが、むしろ見通しを悪化させ、不審者の隠れ場や侵入の足がかりになる可能性がある。「おうち防犯チェック」監修者の京師美佳さん(防犯対策専門家)は、防犯の基本は「見通しの確保」にあるとし、道路側は視線が通る外構とし、プライバシーは室内側で確保する考え方が有効だと指摘。玄関や窓だけでなく、フェンスや門まわりを含めた外構全体を「『第一のセキュリティ』として設計する意識が求められる」としている
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