住宅・不動産業界向けの営業支援ツール「Digima(デジマ)」を提供するコンベックス(東京都港区)は、サイボウズのノーコード業務アプリ構築プラットフォーム「kintone(キントーン)」とのシステム連携機能(β版)の提供を開始した。今回の連携機能は、従来kintoneとDigimaで個別に管理されていた顧客情報を一元化し、営業プロセス全体を一気通貫で管理できるようにするもの。情報の二重入力を削減することで、営業品質の向上と営業組織全体の生産性向上を支援する。
コンベックスは、「世界中に、良縁を。」をミッションに、住宅・不動産事業者と顧客との出会いや関係構築をテクノロジーで支援する企業。一方、サイボウズは、チームワークあふれる社会の実現を掲げ、業務改善や情報共有を支援するクラウドサービスを多数展開する企業で、kintoneはその代表的な製品だ。
住宅・不動産業界では、人口減少に伴う市場縮小の中、効率的な顧客獲得や商談機会の創出が求められている。しかし、多くの企業で顧客管理ツールと営業支援ツールが連携しておらず、データが分断されており、二重入力の手間や顧客対応のスピード・精度に課題が生じていた。
今回の連携はこうした課題解決につながるもの。具体的にはkintoneの顧客情報をDigimaに自動反映することで、査定依頼から契約・アフターフォローまでをシームレス化。売却査定や購入検討など複数経路のデータ管理が一元化され、二重入力の削減と業務効率化に結びつく。さらに、kintoneで更新された情報はDigimaにも連携されるため、営業・広報・事務の各部門も最新情報へのアクセスを確保する。
Digimaのセールスオートメーション機能との連携により、検討ステータスや行動履歴に応じた自動フォローもメリットの一つ。中長期検討顧客への継続的なアプローチが支援されることで、媒介契約や成約率の向上に貢献する。連携対象となるkintoneアプリは、顧客管理や査定管理、契約管理など最大3つまで設定可能だ。データマッピング機能により、自社の複雑な業務フローに合わせて連携項目を柔軟に設定できるため、実運用に即したシステム構築が見込まれる。
本機能は10月から一部の既存顧客を対象にβ版の提供が始まっており、現在は段階的に導入準備を進めている状況だ。提供体制が整い次第、順次案内を行う予定で、2026年春頃の正式販売を予定している。

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