住生活月間中央イベント実行委員会は10月11日、長野市のTHE SAIHOKUKAN HOTEL(長野ホテル犀北館)で、第37回住生活月間中央イベント「住まいフェスin長野」の合同記念式典を開催する。式典は、住意識の向上やゆとりある住生活の実現、建築物の質の向上に貢献した個人・団体に対する功労者表彰を行うもの。今回の表彰では、国土交通大臣表彰として19件、住宅局長表彰として5件の受賞者が決定される。
住生活月間は毎年10月に定められており、国民の住意識を高め、豊かな住生活の実現を目指す啓発活動。全国的に展開されており、今回の表彰では、北海道登別市と東京都豊島区の取り組みが代表事例として紹介されている。
登別市では、高齢者を含む多世代が住みやすいEV付き中層住棟と、子育て世帯向けの平屋建て住棟を配置した。さらに、福祉部局と連携して建替余剰地に認定こども園を誘致し、団地中央には集会所と広場を整備。団地内外の住民が交流できる共用空間を設けることで、地域の見守りや支え合いを促進し、持続可能なコミュニティ形成に寄与している。
一方、豊島区では2013年に「マンション管理推進条例」を策定し、区内の全分譲マンションに対して管理状況の届出を義務化してきた。届出がないマンションや管理不全の兆候がある物件には、区職員と専門家を派遣するプッシュ型支援を2015年度から開始し、2024年度末までに延べ1000件以上に対応。届出情報を活用した管理組合への支援を積極的に推進してきた点が評価された。
地域の取り組みが表彰を通じ広く共有されることで、今後の住環境の改善に寄与することが期待される。
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