Tree to Green(東京都渋谷区)、ソルトターミナル(長野県塩尻市)、竹中工務店(大阪市)、丹青社(東京都港区)の4社はこのほど、木曽地域の森林資源を活用して合板製造・内装材加工に取り組むプロジェクト「(仮称)シンゴーハン」を、長野県塩尻市および木曽町にて共同展開すると発表した。
同プロジェクトは、木曽地域の森林資源を活用した循環型経済の構築を目指す「木曽森林グランドサイクル構想」の中核事業として展開。有効活用が困難とされてきた小径木を高付加価値建材に再生し、木曽地域における森林資源の新たな価値創造と地域経済の活性化を目指す。
4社は運営会社としてツミカサネ(木曽町)を設立し、旧楢川中学校(塩尻市)の「第一工場」および旧上田小学校(木曽町)の「第二工場」の二拠点体制で事業を推進する。各工場の本格稼働は2026年秋の予定。

左:第一工場(塩尻市・旧楢川中学校):丸太から単板を製造する拠点
右:第二工場(木曽町・旧上田小学校):単板から合板を製造する拠点
竹中工務店は、森林資源と地域経済の持続可能な好循環を「森林グランドサイクル」と名付け、構築に向けて林業事業者・各自治体と連携を進めている。森林資源が建設市場で活用されることで、経済と資源が循環し、サステナブルな都市構造への再編や林業の復活や森林再生につながるとしている。「木曽森林グランドサイクル構想」は、こうした理念を長野県木曽地域にて具現化する取り組み。「(仮称)シンゴーハン」は、合板製造・内装材加工拠点と位置づけ、木曽から都市への木材流通の起点として、森と都市の持続可能なつながりを実装するモデルを目指す。
各社は今後、それぞれの専門性・ネットワークを生かし、「森林グランドサイクル」に基づいた建材の普及と実用化を推進。なお、第一工場(旧楢川中学校)は、企業や人の交流・イノベーション施設とするべく、塩尻市、塩尻市森林公社、ソルトターミナル、竹中工務店間で取り組みを進めている。
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