AlbaLink(東京都江東区)は、住宅ローンを組んだ経験のある472人(女性259人/男性213人)を対象に、金利タイプに関する意識調査を実施した。調査は8月27日から9月10日にかけてインターネット上で行ったもの。有効回答者の年代は、30代が最多の38.6%で、次いで40代が32.0%を占めた。
調査の結果、最も選ばれていた金利タイプは「変動金利」で、57.0%。2位の「全期間固定金利」(27.3%)と比べても約2倍の差がついており、圧倒的な支持がみられる。以下、「固定金利期間選択型」が12.7%、「ミックス型(固定+変動)」が2.8%の順となった。

次に変動金利を選んだ理由について質問。「固定型より金利が低く、劇的に金利が上がることはないだろうと思ったから」といった声が寄せられた。低い金利を活かして返済負担を抑えたいという意向が読み取れる。一方、固定金利を選んだ人からは、返済額の安定性や支出計画の立てやすさを評価する声が寄せられた。
住宅ローンの借入期間は平均33.1年で、具体的な年数としては、「35年」と回答した人が全体の65%を占める。「長期の返済期間を選ぶことで月々の返済負担を軽減し、家計に余裕を持たせたい」という意向が背景にありそうだ。
借入先の金融機関を選ぶ際の決め手として最も多かったのは「審査に通りやすい」の26.3%。次いで「施工会社におすすめされた」が26.1%、「金利が低い」が25.0%だった。「もう一度住宅ローンを組むなら改善したいこと」では「頭金を増やす」が最多の33.9%。次いで「複数の金融機関を比較する」が12.7%、「繰り上げ返済をする」が11.9%だった。
調査を行ったAlbaLinkは、「金利の低さを重視する一方、返済の安定性や金融機関との信頼関係も重要視されていることが明らかになった」と指摘。住宅ローンは大きな金額を借り入れ、家計のやりくりにも大きな影響を与えることから、「ローン契約前には、納得いくまでしっかり調べて比較検討することが重要」とまとめている。
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